広島の総合探偵社フォーチュンJAPAN 探偵ブログ

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30年の恩讐の結末 その1

 私たち探偵では基本的には請け負った調査が完了し、報告書とビデオ映像などの証拠資料を依頼者に引き渡せば終わり、となるのが一般的です。
 ただ、中にはずっと依頼が継続したり、相談を受けたりするお付き合いが1年以上続く場合も少なくありません。

 今回は、そんな依頼者の一人であるSさんの事例を紹介します。

 今から4年前、Sさんから最初の相談の電話がありました。Sさんの興奮ぶりは電話を通してでも今の今起こった出来事だということが間違いなく伝わってきました。

 話の要点を書きつづってみましょう。

主人には30年前に浮気をしていた女がいて、そのことが発覚したときは、一人きりの娘が東京の大学に入ったばかりだったので、主人と別れようにも別れられませんでした。大騒動の末、主人がその女と別れると約束したため、主人を許して今日まで我慢に我慢を重ねて暮らしてきました。ところが今日、買い物に出掛けたときにその女とばったりと行き違い、その女は私が大切にしていた外国製の高価なショールを身に付けていたのです。私は心臓が止まりそうになりました。そのショールは、1年前になくしてしまったと思っていた物に間違いありませんでした。その後女の後を追い、アパートの一室に入っていったのを見て表札を確認したところ、間違いなく主人が30年前に別れたという女の名前でした。その女は主人と別れたときには確か東広島に住んでいました。いつの間にこんな近くに住み、しかも私の大切にしていたショールを持っているのか?! 私は腹が立つやら情けないやら訳が分からなくなり、御社に電話した次第です(後略)』

 その後もSさんの話は続きました。

 話が前後したり、同じ話が何回も繰り返されたりしながらSさんは2時間近く休み無しに話し続け、私は相槌を打つくらいでずっと聞き続けました。

 ひとしきり思いの丈を話されようやく落ち着いたSさんに私が質問し、要約した事のあらましは次の通りです。

一 Sさんは現在73歳で夫は78歳。夫の不貞相手は現在68歳くらい。
一 夫は18年前に定年退職し、戦争で脚を不自由にされたことから、外出は病院への通院程度。ほとんど家で植木や庭いじりをして過ごしている。
一 夫は傷痍軍人の恩給や年金、さらに株の配当金などで今でも年収600万円以上あるが、Sさんに渡されるのは必要最低限の生活費だけ。
一 相手女性は昔、東広島の飲食業で働いていた。当時独身。現在は、夫が通院している病院から車で4分くらいのアパートに住んでいるらしい。
一 Sさんの一人娘は東京の大学を卒業後結婚し、親子3人東京で生活。Sさんは夫と2階建ての住宅で暮らしている。
一 Sさんは半年に一度、上京。3~4日間娘の家で息抜きをしている。
一 ここ数年、家からさまざまな物がなくなっており、Sさんは自身の健忘症のせいかと思っていたが、Sさんの留守中に女が家に来て、持っていったに違いないと思われる。

 夫は脚が不自由なのと昔気質な性格もあり、Sさんは夫の世話に明け暮れる毎日でした。
もしも、主人があの女とヨリを戻していたのなら、私は絶対に許さない
と、Sさんは私に事実の調査を依頼されました。
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