汗だくの調査現場 その2
昨日の日記の続きです。
7月の下旬、既に朝8時過ぎには真夏の太陽が探偵たちの肌を焦がすかのように強烈に照りつけており、探偵たちは汗だくになっていました。調査対象者(以後A氏と呼称)宅は探偵が潜む山の中腹から全てが一望できる好ポジションになっています。
黒光りする屋根瓦が幾重にも交差する大きな母屋があり、隣接して母屋の半分くらいの立派な瓦屋根の家が建っています。そしてその左右に大型の小屋が2棟建っており、総敷地面積は300坪はあろうかという立派なな家構えでした。 県道からA氏宅まで50mほどの専用道路が伸びており、突き当たりの左手側に広々とした畑が広がり、その中程に作業小屋が建っていました。
右手側がA氏宅であり、道路に面したところには車が4台駐車されてありました。
午前7時20分ごろ、35歳の長男とその長男の子ども2人(小学生4年と2年)が、続いて7時30分ごろに同居している24歳の次女がそれぞれ乗用車に乗って家を後にしました。
その後、7時35分ごろ、長男のお嫁さんが自宅裏手で洗濯物を干し始めるとA氏が妻と二人で母屋の西側にある勝手口から出てきました。妻は右手に青い大きなバケツを持ち、左手には少し重そうな紙袋を提げていました。
A氏はというと、肥料用と思われる大きな袋を小屋から運び出し、肩に背負い込むようにして道路を横切ると畑の方に歩いてきました。
事故の後遺症に苦しんでいる人とは思えない健脚でA氏は現れたのです。
探偵たちは、早々と出現した調査機会に興奮し、A氏の頑健ぶりに興奮を隠しきれませんでした。A氏は畑の手前で、かがむようにしてからクルッと背の袋を回し地面に置きました。それから作業小屋に行き、中から30〜40mほどはあろうかと思われるホースとスコップを一輪車に乗せ、畑の中ほどまで押して行きました。妻から受け取った青いバケツに水を満杯にし、片方だけでも7〜8kmはあろうかと思われる水の入ったバケツを両手に持って歩き出しました。
左手は通常の2割程度の握力しかなく左膝も曲げ伸ばしが難しいというA氏が『重たい物をなんなく手に提げ、荷物を降ろしたり、スコップで土を掘ったりする際に使う膝も、何の苦もなく動かして作業している様子』はA氏が主張している事故後遺症とは、およそかけ離れた状況でした。
約1時間半の農作業の様子が全部撮影でき、手首や膝に関してはズームアップで撮影もされており、証拠映像は万全でした。A氏が農作業の手をとめたとき、まだ作業自体は終了していなかった事から、A氏は暑い日中を避け、涼しくなってから再び作業を行うものと予想し、探偵たちも灼熱地獄のような調査現場から離れ、小休止を得て英気を養いました。
夕方4時ごろから調査を再開しましたが、山腹はまだうだるような熱気に包まれており、撮影機材をセットするや否や、どこから現れたのか大量の蚊や蛾のような虫が探偵たちを襲うように周囲を飛び回り始めました。
待つこと約1時間。A氏がひとり畑に現れ再び農作業に精を出し始めました。 畑にしゃがみ込む様子やスコップで土を掘り出す作業が午前中と同じように、証拠映像として撮影されました。1時間余りの撮影後、虫たちに襲われていた探偵たちは、ほうほうの体で現場を後にしました。
後日談ですが、A氏は後遺症が完治しているという事実に同意され、A氏と保険会社は、円満に示談に至ったとのことで、保険会社さんからも多大なる感謝のお言葉を頂きました。
調査中の努力や苦労は大きいですが、これぞ探偵冥利に尽きる瞬間です。
7月の下旬、既に朝8時過ぎには真夏の太陽が探偵たちの肌を焦がすかのように強烈に照りつけており、探偵たちは汗だくになっていました。調査対象者(以後A氏と呼称)宅は探偵が潜む山の中腹から全てが一望できる好ポジションになっています。
黒光りする屋根瓦が幾重にも交差する大きな母屋があり、隣接して母屋の半分くらいの立派な瓦屋根の家が建っています。そしてその左右に大型の小屋が2棟建っており、総敷地面積は300坪はあろうかという立派なな家構えでした。 県道からA氏宅まで50mほどの専用道路が伸びており、突き当たりの左手側に広々とした畑が広がり、その中程に作業小屋が建っていました。
右手側がA氏宅であり、道路に面したところには車が4台駐車されてありました。
午前7時20分ごろ、35歳の長男とその長男の子ども2人(小学生4年と2年)が、続いて7時30分ごろに同居している24歳の次女がそれぞれ乗用車に乗って家を後にしました。
その後、7時35分ごろ、長男のお嫁さんが自宅裏手で洗濯物を干し始めるとA氏が妻と二人で母屋の西側にある勝手口から出てきました。妻は右手に青い大きなバケツを持ち、左手には少し重そうな紙袋を提げていました。
A氏はというと、肥料用と思われる大きな袋を小屋から運び出し、肩に背負い込むようにして道路を横切ると畑の方に歩いてきました。
事故の後遺症に苦しんでいる人とは思えない健脚でA氏は現れたのです。
探偵たちは、早々と出現した調査機会に興奮し、A氏の頑健ぶりに興奮を隠しきれませんでした。A氏は畑の手前で、かがむようにしてからクルッと背の袋を回し地面に置きました。それから作業小屋に行き、中から30〜40mほどはあろうかと思われるホースとスコップを一輪車に乗せ、畑の中ほどまで押して行きました。妻から受け取った青いバケツに水を満杯にし、片方だけでも7〜8kmはあろうかと思われる水の入ったバケツを両手に持って歩き出しました。
左手は通常の2割程度の握力しかなく左膝も曲げ伸ばしが難しいというA氏が『重たい物をなんなく手に提げ、荷物を降ろしたり、スコップで土を掘ったりする際に使う膝も、何の苦もなく動かして作業している様子』はA氏が主張している事故後遺症とは、およそかけ離れた状況でした。
約1時間半の農作業の様子が全部撮影でき、手首や膝に関してはズームアップで撮影もされており、証拠映像は万全でした。A氏が農作業の手をとめたとき、まだ作業自体は終了していなかった事から、A氏は暑い日中を避け、涼しくなってから再び作業を行うものと予想し、探偵たちも灼熱地獄のような調査現場から離れ、小休止を得て英気を養いました。
夕方4時ごろから調査を再開しましたが、山腹はまだうだるような熱気に包まれており、撮影機材をセットするや否や、どこから現れたのか大量の蚊や蛾のような虫が探偵たちを襲うように周囲を飛び回り始めました。
待つこと約1時間。A氏がひとり畑に現れ再び農作業に精を出し始めました。 畑にしゃがみ込む様子やスコップで土を掘り出す作業が午前中と同じように、証拠映像として撮影されました。1時間余りの撮影後、虫たちに襲われていた探偵たちは、ほうほうの体で現場を後にしました。
後日談ですが、A氏は後遺症が完治しているという事実に同意され、A氏と保険会社は、円満に示談に至ったとのことで、保険会社さんからも多大なる感謝のお言葉を頂きました。
調査中の努力や苦労は大きいですが、これぞ探偵冥利に尽きる瞬間です。
